tigerdriver-91’s blog

東京に来た大阪人がつれづれなるままに書いたブログ

競合プレ(代理店篇)

代理店競合プレは代理店側も事業主側も大変な作業です。僕はその両方に関わりました。
今回は代理店篇、明日は事業主篇の2部構成でまとめたいと思います。
まずは代理店篇です。

 


・営業
ドラマでよく見るかもしれませんが、プレゼンの前は徹夜。。みたいなことはよく取り上げられますが、営業に関しては間違い無くその通りです。


営業はプレを獲得することが最大の役割なので、ギリギリまで資料の精度にこだわります。
しかもただ獲得するだけでなく、利益を出すこと、プランの実現性があること、プランの裏採りが出来ていること、獲得した後もスタッフが満足して働ける内容になっていること。
その確認に最後まで確認作業を続けます。
そして、そのみんなの結集がお客さんのメリットになるかを検証する作業もあります。営業は本当に大変なんです。

 


・ストプラ(ストラテジックプランニングの略)。
企画のまとめ役です。
顧客のオリエンに対して、全体戦略をどうするか考える役割です。
一番のポイントはストプラとクリエイティブの折り合いがつくかどうか、ですね。
お客さんのオリエンを聞いてクリエイティブがやりたいことを考えるのですが、ストプラの戦略と異なることって結構あります。
この二つの部門が建設的な議論をして成立すれば、戦略と表現が一致するので企画の骨子が出来上がることになります。
ストプラは、プレ全体の流れを決めますので、クリエイティブが決まった後もプロモーションの内容やどのようなメディア戦略、デジタルの戦略をチェックして整えることも重要になります。
営業とストプラは企画を最後まで一緒に進行することになります。
各部門から資料を集めて自分で資料を作り直してまとめることもします。


・クリエイティブ
クライアントの課題や要望をカタチにする仕事です。
代理店の花形の仕事ですね。
TVCMや交通広告などでカンヌライオンズで金賞を取って表彰されるのが、一つのステータスですよね。
あと、コピーライターもこのクリエイティブにくくられることが多いですね。
コピー専門になりたい人も多いので、賞を取ったり有名なクリエイティブを作って独立する人も多いですよね。
あと、クリエイティブの後方支援部隊としてキャスティングがいます。芸能事務所と向き合う部署ですね。


・プロモーション
イベントの企画提案と実働部隊です。クリエイティブがイベントなどを考えるケースもありますが、運用をするのがこのチームです。ベテランは企画力も高いです。


・メディア
媒体専属の方と、全体のメディア予算の配分をする舞台にわかれます。プレでは予算の配分をする人の分析力にかかってきます。


・デジタル
メディアに所属することが多いのですが、最近は部署が独立し、デジタルならではの戦略からクリエイティブなど、デジタルのチームで完結するケースもあります。


上記の全ての流れを把握し、成果目標の設定と予算管理を営業とストプラで行います。


このように代理店プレはみんなの結集したものが出てくる努力の結晶だと思います。
僕はデジタルとして関わってきましたので、プレに関わるのは最初の方針を決める前半のストプラとのミーティングと、終盤戦のクリエイティブが固まった後の受け皿のデジタルとしての提案でした。
時間がない中での作業を強いられることが多かったです。
そこで存在感を出すことが大切だったりしますし、クライアントを理解してしっかり提案できるか、と言うこともポイントだったりします。


全体の流れを読むことは経験を積まないと出来ないことですが、代理店での8年間は僕にとって大変貴重な経験だったと思います。

 

あと最後に付け足すとしたら、プレ中に一度、担当商品を購入した方が良いです。購入プロセスや購入した時のメリット・デメリットを理解出来るからです。コレは商品理解が進むので絶対おすすめです。

 


今日はどちらかと言うと、組織論が多かったと思いますが、明日の事業主目線の記事は、決定するプロセスを中心に書きたいと思います。