
ソニー生命4000人の中からナンバーワン営業になった著者の話。ゼネコンの現場監督から44歳でソニー生命の営業に。営業ド素人でもナンバーワンになれたのは紹介営業のおかげ。
平均紹介数2の方程式
1 ✖️ 0.8 ✖️ 2.5 🟰 2
(お客様)(紹介率)(紹介人数)
①アンケートを作る
②商品の説明後、アンケートを書いてもらう
「私の商談のどこがよかったのか」「誰を紹介してくれるのか」の二つをアンケートに盛り込むこと。自己分析ツールにも使えるので、契約をとったことがある人は、その理由を聞く。説明がうまかったなら、保険がよくわからない人を紹介してくださいと言うこと。即決など目先の契約を取るのではなく面談を重ねて契約を取ること。紹介のプロは丁寧に何回も商談を重ねるからこそで、回数を重ねることで長期のお付き合いができる。
・愚直に取り入れる「素直さ」
胸ポケットに木綿の白ハンカチを入れるのは清潔感があるし、何となく頭がよく見える。シャツの袖口にカブスボタンをつけるなど、勧められたことは愚直にやり続ける。女性のお客様と会う前にアロマフレグランスのスプレーをする。成功している人の共通点は良いものは何でも取り入れる愚直な素直さ。
実はアンケートも勧められたもので、同期で実践したのはごくわずか、さらにそれを愚直に続けたのは勧めた先輩と著者のみ。この「人マネ癖」が成功の秘訣という。
・一件の契約より二件の紹介のほうがはるかに大事
一件の契約はそれ以上膨らむことはない、たとえ契約に至らなかったとしても、相手から二名の知人を紹介してもらうことができれば、ゆくゆくは「二件の契約」につながる可能性がある。
契約は頂けたが紹介を頂けなかったのなら、その商談は失敗と考えてください。契約を喜ぶのではなく、紹介を頂けなかったことを悔やんでください。
初対面のお客様から紹介をもらう営業になってほしい。紹介をもらうよう「働きかける」営業に力を入れる。
紹介は自分から無理と思い込んでいる。実は紹介ほど簡単なものはない。
美味しい店を紹介したいという感覚と同じで自分の商品を人に紹介したい「自分の知っていることを教えてあげたい」「相手を喜ばせてあげたい」という人間誰しも奉仕の精神を持っているので、実は紹介は自然にできることである。
・トップに立つ営業マンは圧倒的に新規が強い
→がん患者に保険の紹介をすることで喜ばれる。がん患者ほど多くの保険知識を持っているので理解が速く、保険の営業マンが接していない。なのでその人は契約しなくとも多くの方を紹介してくれる「私は加入してくれないのに、わざわざ来てくれてありがとう」という気持ちの数だけ紹介をいただける。
・一度紹介をもらえなかったことで諦めるのではなく、何度でもアタックする。購入時は疑心暗鬼でも、アフターサービスや営業の向き合い方だけで信頼に変わって紹介をもらえることがある。
・商談は2時間が限度
それ以上は集中力も続かず理解度も満足度も上がらない。グッタリするので紹介をするところではなくなる。次回の商談を心待ちにしてくれることの方が良い。
・「正直」と「たったひとつ」を組み合わせれば、テレアポは成功する
スクリプトは使う必要がない、うまく話す必要もない、正直に伝えることを徹底する。
余計なことを言わない、「たったひとつ」伝えるだけでよい。テレアポで1番断られにくいこと(例えば保険証券をみせるだけでよい、説明は聞かなくて良い、とか)でアポを取る。
・中学生に聞いてもらう
徹底的に専門用語を省くこと。わかりやすさとは、本当に何もわかっていない人に指摘されないと磨くことはできません。
・うまく話せない人ほど、「うまく聴く」達人になる
→話し上手な営業マンほど自分が話すので「うまく聴く」ことができない
・知り合いや親戚などの名前が出れば、最後に「あのとき話していた方を紹介してください」と言うようにすると、話を覚えてくれていたと紹介をいただけるようになる。
・自分の仕事の毎日に点数をつけると、じつは仕事がラクになる
毎日点数をつけることで「自分はこれだけがんばった」とささやかな成功体験に化ける。
1日20点のノルマを課すことでやる気を奮い立たせる。20点取るために電話を頑張ってかけようくらいなことをする。電話をかけ続けると不思議と自分にも電話がかかってくるようになる。
・価格をアピールすれば例外なく不安が生まれる
・商談ではまず、商品の必要性やメリットを訴えること
・「いい質問ですね!」は魔法のキーワード
→最初から最後までしゃべりっぱなしというのは、話し上手な営業マンによくみられる傾向。うまく話せない営業マンは説明がたどたどしい分「それってこういうことでいいの?」などとお客様の方から質問してくれる。そこで「いい質問ですね!」をいうとお客様の感情を動かす。
・もっとも大事なものこそ説明するな!
→本当に伝えたいことは意図的にお客様に質問してお客様に応えさせることがお客様の理解を深める
・男性には重厚なペン、女性には細身のペンを渡す
→なお、ペンの話に触れられたら、◯年前の社長賞でいただいたペンです、というとこの人は優秀なんだと更に信頼を勝ち得やすい
→お客様との会話を盛り上げるツールとして、知恵の輪のようなオモチャや、絵本タイプの手品グッズも持ち歩いている
・お客様を手放したくなければメールより電話
→喋り下手であればあるほど、電話のほうが伝わる
→メルマガは月一回で「自分の連絡先を入れてますので、もし今後必要とあれば連絡ください」とする。
→メルマガはプライベートなことを出来るだけ書きまくることでお客様が親近感を覚える
・商品とは関係ない話をしてお客様の興味を持たせたら、「その話を聞かせたい人はいますか?」と聞き、そこで出た名前を覚えておき、後で、その人も紹介してもらえないですか?と聞く。
ニューロ・ロジカル・レベル
①自己認識
②信念
③能力
④行動
⑤環境
最下位の環境とは住んでいる場所などのことで、地方であればあるほど顧客は少ない。環境を変えるには上位の「行動」を変える必要がある。3倍の行動をすれば成績が上がるが限界もある。更に上位概念の「能力」を変える。上位が下位に影響を与えるのがこのモデルで、能力は営業スキル、「信念」は価値観でこの人には保険に入ってほしいと思う気持ちなどで、最上位の「自己認識」はその存在理由や使命を意識するレベル。お金を稼ぎたいとか偉くなりたいとかでなく、自分の命を使って世の中にどう貢献するかを意識しながら仕事をする。この領域は信念以下全ての階層を凌駕する。
→いまの仕事に不平不満がある方、キャリアアップに悩んでいる方、社員教育に頭を悩ませている経営者に有効な考え方。
・魔法のアンケート
良かったところトップ3
誰を紹介してくれるか
その他、簡単な、はい・いいえ、を聞くたけ。それを商談の最後の10分にアンケートを書いてもらい、紹介の交渉をする。たった10分でそれをする。ただし、商談中から折りに触れて「最後に紹介をお願いしたい」ことをほのめかすこと。そうすると、お客様に心構えができる。最後の最後に紹介が欲しいと言われても、唐突に言われても困るし、不快に思うこともある。抵抗感を抑える意味でも商談中に伏線を張ることは必要。
・自分の価値は「安心感」と伝える
最良の方法は「自分は定年までこの仕事を辞めない」と断言すること。自分が辞めないと示すことは、相手に熱意を伝えることになり、たとえ営業マンが1-2年の新人でも、その熱意を通してお客様の安心感は高まります。
・ダメな人はだいたい「伝えたつもり」のオンパレード
→伝えるべきことを伝えきれていない、打つべき布石を打てていない
→自分がなぜ紹介をいただきたいのかを伝えていない
→この仕事を長く続けて1人でも多くのお客を守り続けたい。ただ同時に、より多くの契約をいただくことで結果的に生活は安定して、この仕事を長く続けることができるから。と正直に伝える。
→こちらから正直に告白しないと「成績のために紹介を頼んでいるだろう」とお感じになるかもしれませんが「生活を安定させ、この仕事を長く続けることで、1人でも多くのお客様を守り続けていくためにお願いしたい」と本音でお話しすれば、お客様は「それなら紹介しよう。。」と思ってくれるもの。
・お友達にこういうことを教えてあげたら喜ばれますよ。と話を持っていくこと
→商品を売るため、ではなく、あくまでも「いい話を教えてあげるため」の紹介であることを強調する
→保険に入らなくて結構ですから!と言うことで、商品を買ってもらうことは二の次でお客様を紹介頂くことが本当の目的で、お客様からお客様に紹介を連鎖することが本当の目的
・「紹介営業」をするのは営業マンではなくお客様自身
アンケート用紙に紹介者の連絡先を書かないかと言うと、紹介先に連絡するのはお客様だから。紹介先から承諾をいただき、改めて紹介先の連絡先を聞いて連絡する。見ず知らずの営業マンから会ってくださいと突然連絡をもらうより、親しい人から「会ってあげてよ」の方が反応に雲泥の差がある。
お客様に頼んで良いこと
お客様に頼んではいけないこと
→紹介先に連絡してもらうタイミングはお客様に任せることであり、こちらから頼んではいけない
・会って5分で「紹介者」を見極めるポイント
→紹介を頂けるのは圧倒的に女性が多い、小さいお子さんのいる方は特に紹介頂ける
→気遣いを見せてくれる人や、「写真入りの名刺なんですね」と感想を述べてくれる方、お茶を出すときに「緑茶とコーヒーならどちらがよいですか」と聞いてくる人は、社交的でコミュニケーション能力が高いため、高確率で何人もの知り合いを紹介してくれる。
・アンケートはYESを選びやすいものにする
→YESと答えていると、その人にポジティブなイメージを持ってくれる
→YESを答えていると、紹介もYESと答えてくれる
・アンケートの「よかったところトップ3」を書いてもらうこと。
→自己肯定感を高めることができる
→お客様が喜ぶポイントを知ることで自分の強みを発見する
→商談の良さを認識して満足感を高める
→紹介をお願いする際の切り口とする
→話の内容だけでなく印象だけでも良いので好感が持てたところがあれば書いてくださいと言う。
→3つも書けない、と言うお客様には「応援メッセージを下さい」と書いてもらう。応援🟰紹介したい、となる。
・「誰でもいいので紹介ください」と言えば、「誰も紹介できない」と返される
→「趣味のサークルのお友達を」「趣味が同じの同僚を」など、こちらから紹介して欲しい人を具体的に提示すること。
→営業マンはあくまでも「商品を売り込むため」ではなく「いい話、役に立つ話を教えるため」に紹介をもらうのだから「誰でもいい」ということはないはずです。
→お客様に心を開いてもらうためには、営業マンが先に自分をさらけ出すのが1番。
・紹介が引き出せなかった時に見直したい12のチェック項目
【商談中に伝えておくべきこと】
・最後に紹介をお願いしたいと言うこと
・紹介で訪問した場合は、紹介者への感謝の気持ち
・自分という担当者がいる時の意義、安心感
・本気で紹介をいただきたいという「想い」とその理由
・紹介はお客様にとってもメリットになること
・お客様に役立つ話をお教えするための紹介であること
・紹介先で押し売りまがいのことは絶対にしないこと
・電話をかけるのは何かのついでで構わないこと
【アンケートに記入してもらう時の注意点】
・営業マンがそばに付き添い、その場で回答してもらう
・「良かったところ」を具体的に書いてもらい、商品や営業マンへの満足を実感してもらう
・「良かったところ」に共感してくれそうな人をあけてもらう
・紹介して欲しい人をこちらから具体的に提示する
・一流の人ほど、仕事を楽しんでいる
→営業を楽しむのは、趣味や遊びを楽しむのとは次元が違う
→苦しみを乗り越える楽しさ
→営業マンの楽しみとは、その時々に応じて能動的に見つけにいくことで得られるもの
・消費者の声を聞けば、見えないミッションが見えてくる
→お客様を通じて自分のミッションはできる
→私のミッションは「お客様に保険の大切さをわかりやすく伝えるとともに、ローンや教育、老後の生活資金なども含めたライフプランをトータルに提案することで、お客様の夢の実現をお手伝いする!」
→このミッションをつねに忘れないよう、私は自分に「夢の実現応援団長」というキャッチフレーズをつけて、名刺やアンケート用紙にもプリントしている。
・楽な仕事ばかりしていると達成感は得られない
→無理なノルマを科せられても不遇に感じるのではなく、チャンスと捉え、成功すればあなたの株は上がる。ダメだったとしても失うものはたかが知れている。
・営業マンは人にあった回数だけ成長する
→そして、ノウハウは隠さずドンドンと公開する。良い営業マンほど、そうしてるし、教えた以上のリターンがある
・社内イベントに参加すると意外なことがポロリと聞ける
・地道に続けることは、道を極めること
【アンケート用紙について】
・紹介は「お二人くらいで結構ですので。。」くらい控えめに言う。お客様もハードルが低いのでそれ以上紹介したくなるし、営業マンが喜ぶとお客様も嬉しい
・紹介者の例
最初はハードルを低くする、お知り合いの医者は期待を込めて書いてみる、年賀状を送る人や携帯やLINEに登録している人は思いつかない時に選んでもらうようにすること
・紹介欄は5つ
少なすぎず多すぎずの5がベスト。このタイミングで連絡先はいらない

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