
1.誰もカネになると思わなかった「検索」が、「生成AI」を生み出すまで
2.友達の昼飯を見るだけだった「SNS」が、私たちの「可処分時間」を支配するまで
3.無法地帯だった「動画プラットフォーム」が、「新たな職業」を作り出すまで
4.割に合わないはずだった「ネット通販」が、「生活インフラ」に変貌を遂げるまで
5.センスと勘だよりだった「Web広告」が、「データと数学」に取って代わるまで
6.世界一になりそこねた「ネット敗戦国」の日本で、「世界一のユーザー」が生まれるまで
7.「いかがわしい若者たち」が、「世界のあり方」を変えるようになるまで
本誌はインターネット誌30年の振り返りになっているので、初めて勉強する人も、僕のように2005年からネット広告に携わっている人にも楽しめる内容になっています。
作者は元LINEYahooの会長で、インターネット創世記からYahooでインターネットビジネスを作ってこられた方です。
1.検索エンジンからビジネスにマネタイズした時の電通と東急エージェンシーとの絡みなど面白いエピソードが満載です。
2.SNSの先駆けとなるブログブーム、眞鍋かをりはアルファブロガー、GREEやmixiの台頭、タイムラインという発明、インフィード広告による収益化。実名登録を推奨したfacebookは大震災の時の連絡ツールとなったこと。さみしさ再生産のSNSはInstagramから動画へと無限ループを生み出した。
3.著作権無法地帯だったYouTube。Yahooは綺麗な動画コンテンツを作って失敗したとのこと。そして、無法地帯だったYouTubeもYPP(YouTubeパートナープログラム)による動画をアップした人が広告で収益を作るプログラム、それが今のYouTuberに繋がります。投げ銭、ショート動画、Netflixへと時代は移ります。
4.薄利多売はeコマースで成功したAmazonのロングテール。フルフィルメントと物流のプラットフォーム化。出店料5万円の楽天とポイントプログラム。Yahooオークション。
「ネット屋がやる◯◯ビジネス」は「◯◯屋がやるネットビジネス」を上回る時代へとなった。
5.30年間インターネットを支えてきた広告。「出た感」こそがマス広告。クリエイティブのセンスが全てだった。そこに数学的発想の補償型広告。Overtureのオークション型広告。Googleは品質保証型の広告を投入し広告の質での競争に変わる。リーマンショックで金融工学のスペシャリストがネットビジネス、アドテクに流れ込んできて、AIが運用を行う「全自動化」が始まる。AIによるプライバシー保護を無視する広告も出始めた為、AIは人間の倫理観を問われるようになった。そして今、ネットは誰でも使えるようになったことから「誰もが何者かになれる時代」へとなった。
6.日本のテック企業はGAFAMに勝てないのか?作者はいう。「ポケモンGO」「Ingress」など「日本ユーザーが発見し、熱狂するものが、数年後に世界のメインストリームになる」と。つまり、日本には世界一のユーザーがいるということ。ネットの世界を「異世界転生」と捉えて悪ふざけを楽しむネット民、真実なんてどうでも良い、そんなマインドで楽しむ人々が新しいカルチャーを作っていく。そこでiモードの登場。着メロ、着うた、写メール、携帯を自分好みにデコる文化。それがインスタ映えに繋がるなか、ネット民はニコニコ動画に勤しむ。フラッシュモブ、ジョジョ立ちなど色々な人の文化に混じり始める。おたくを隠さなくなる。ニコ動が有料化したことで「自分たちもなにかをひょうげんしょい!」と。2007年に初音ミクの登場でクリエイティブのハードルが下がった。「稼ぐのはダサい」から「好きなことを自由に表現するのか尊い」となる。これがクリエイターの質を高める結果となる。ニュース記事にコメントを書く機能をつけたYahoo。当初は大御所メディアなど重鎮に囲まれた経験のある筆者。それくらいイノベーションは大変ですよね。「身もふたもない世界」。
7.日本のインターネットは「持たざる者」の起業家たちによって作られた。渋谷に集まった「ビットバレーの会」。Yahoo、楽天、サイバーエージェント、オンザエッヂ、DeNAは全て渋谷でスタートした。(もともとはビターバレーな会だったとか)ネットバブルにより大手企業が出資をする。。カネになるから。そこで巨人のdocomoが、iモードを引っ提げ業界を一気にひっくり返した。ガラケー世界の天下となる。ビットバレーが意気消沈した時代たったが、スマホ時代を機に、「怪盗ロワイヤル」「神撃のバハムート」などのゲームなど、スマホに適したコンテンツを提供から今に至る。シリコンバレーはソフトウエア屋が多くテクノロジーがしっかりしていた。今日本はそこに追いつけ追い越せで技術革新を進めている。今は既得権益者がいない市場を探すこと。
まとめ
これまでの経営論や組織論は、通用しなくなる。
AIにより生み出された時間は「何をしたいか」「なぜやるか」に使うことができる。













