tigerdriver-91’s blog

東京に来た大阪人がつれづれなるままに書いたブログ

シリコンバレーのエンジニアはWeb3の未来に何をみるのか

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 ブロックチェーン上に存在するWeb3には、中央に支配的な企業(METAや Google)や国家が入ることなく、ユーザーがブロックチェーン状で所有するコンテンツは誰にも取り上げられない設計であることです。

 


Web3ではコンテンツやアプリはブロックチェーン上にアップ(正確にはデプロイ)されるものです。スマートコントラクト(ブロックチェーン上で動くアプリのようなもの)が担うようになります。

 


因みにメタバースは、企業が作ったプラットフォーム上で動くものが多いので、ブロックチェーンを使っていない限りweb3とは言えず、マーケティング用語で使うweb2.0の発展版とも異なります。web2.0とはマーケティング用語の潮流でもあり、web3.0という言葉もあるくらいです。

 


僕はweb3.0的なマーケティング的発想がありますが、本誌のweb3は4つのキーワードで構成されます

 

 

 

 


ブロックチェーン

取引を永続的に公開して記録する仕組み

・スマートコントラクト

ブロックチェーン上で動くプログラム。通常ブロックチェーンが記録するだけのものに対し、処理を永続的に行える

・NFT

スマートコントラクトにより発行されるトークンの一種

・DAO

スマートコントラクトを組み合わせてできた究極的に人がいなくても動く組織

 

 

 

 


web3.0をうぇぶさんてんぜろ、と読みますが、本誌のWeb3はうぇぶすりー、と読むみたく、マーケティング用語とは異なることも理解した方が良さそうです。それでは、今回はほぼ本の解説になりますが、たまに気になったことを取り上げます

 

 

 

ブロックチェーン

ブロックチェーンは沢山のパソコンが資源を供給しあって成り立つので、不正を働こうとしても、膨大な計算能力をつぎ込む必要があり、コンピュータへの投資や電気代などコスト的に割があわず、永続的にデータが保存でき、オープンで改ざんができない仕組みです。つまり資金の流れが透明化され、プラットフォーム企業の都合でサービスが止まらず、人の意思が入らないため、政府の事務処理など含めて効率的になります。

 


・スマートコントラクト

人手を介さずに契約等のやりとりを自動的に実行させる仕組み(プログラム)です。ブロックチェーン上でビットコインなどの取引を行う際に、契約書(コントラクト)に記述された条件通りに取引するものです。

暗号資産初代のビットコインから、このスマートコントラクトが使われて、イーサリアムブロックチェーン上でスマートコントラクトという「自動取引履行システム」を使用し、物理的な場所や人手を必要することなく、自動的に様々な取引を完了させることができる。

 


・NFT

直訳すると代替不可能なトークンですが、本物と証明できるデジタル鑑定書のようなものです。なので、デジタルアーティストの所有権を明確にすることができます。希少性を持たせて収集・投資・投機の対象にすることで、誰でも手軽にオークションに参加でき、一度アーティストの手を離れた後も、売買の度にロイヤリティが入り続けるように設計する。デジタルアーティストのNFT商品のコミュニティが作られて、そこに入っている人だけが誰よりも早く購入できる権利も発生し、転売のような二次販売で値段が高騰するケースもあります。

 


・DAO

直訳すると非集権型自律的組織。ブロックチェーン上のデータをルール通りに動かすことであり、賄賂や不正な利益供与を禁止することができます。非集権型というリーダーがいない仕組みならではの自律的な組織です。ルール原則ではありますが、DAOに参加している過半数が合意をすればルールを変えられることもできます。なので、NFT売上の100%がDAOの財産になります。集まった財産の使い方はDAOのメンバーが多数決で決める仕組みです。なお、開発者はスマートコントラクトでNFTのインセンティブを自動的に仮想通貨で払われます。注意点とすれば自律的に動くのはスマートコントラクトであり、メンバーではないこと。リーダー不在でミッションを共有する必要もないし、ルールはコントラクトにより強制されるだけで、共有するわけではありません。中長期の戦略をどのように練っていくかも今後のポイントになります。

 


・ゲームについて

Web3上で展開するゲームは、ゲーム制作者が無限にアプリコインを発行できるため、日本銀行のようにお札を刷る量をコントロールしないとコインの価値が下がります。アプリコインは仮想通貨と変換できるため、早くゲーム参加した人がアプリコインを使ってアイテムを強化しているので先行者が強く、ゲームとしても長くプレイをすることや移動距離によって先行優位性をコントロールする仕組みを考えています。ただし、先行者の優位によってはコインが仮想通貨によって高値で取引が行われれば先行者が儲かるポンジスキームになる可能性も十分あり得ます。なので作者は先行者がゲーム参加者にコインを上げるスカラーシップを推奨したり、体験したことに満足してコインを消化する仕組みが必要と警鐘を鳴らしています。

 


・DAOは画期的な仕組みであるが、株式会社を置き換えるものではない

・Web3ベンチャーの多くが、NFT➕DAOを消費者から運営会社を集める手法として使っているが、とても危険である。詐欺が横行しているのはもちろんのこと、詐欺でないものでも、十分な情報を得ていない一般消費者が大きなリスクにさらされている点に注目すべき。

・Web3の世界では、後から参加した人から得たお金を先行者に流すことにより、先行者であるインフルエンサーマーケティングをさせる「先行者マーケティング」が盛んに行われており、非常に危険である。インフルエンサーポジショントークで、ポンジスキームに加担する仕組みだ

・独自トークンの発行によりわかりにくくしているが、実質的なポンジスキーム・ネズミ溝が行われている。法的整備も含め「無限連鎖溝の防止に関する法律」を適応すべきものである。

・以上の理由から、営利事業者がNFT➕DAOを使って資金を集める場合は、株や社債と同様の法律(出資法金融商品取引法)を厳密に適応して、消費者を守るべきである。米国ではHowayテストを適用してその判断をする方向で話が進んでいるが、これを見習うべき。

・しかし、非営利な団体が寄付を集める手法としてのNFT➕DAOは、大きなポテンシャルを持つので、適切な法的整備により、非営利団体が活用できるようにすべき

・ただし寄付により得たNFTは、転売が可能である点に注目し、税金の控除や転売による利益の課税などについて必要な法的整備をすべきである

 


・日本のソフトウェアエンジニアはプログラムを書けない問題。

優秀な理系大学生は、大手企業に就職して仕様書を書き、下請けにプログラムを書いてもらう。

プログラムは仕様書通り動かないことはしょっちゅうで、仕様書製作者とプログラマーは建設的な話をすべき。

でも、大手企業と下請けには大きな隔たりがあるため、プログラマーは大手企業に意見できる立場にはない。

優秀な理系学生は大手企業に流れ、ゼネラリストでないと、出世、昇給ができない大手企業はせっせと仕様書を作り下請けに投げる。

→データサイエンティストも同じ扱いですね。大手企業はスペシャリストに高給を払わせる仕組みが急務となっているようです。さて、本当のところはどうなんでしょうね?

 

 

 

 

 

 

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