
二丁目劇場で大人気だったダウンタウン。 浜田雅功が突然いなくなった。自宅の電話も通じない。 スタッフも関係者もテレビ局やスポンサーなど関係各所に謝りに行 きましたが、逆に気遣ってくれました。 照明屋のおっちゃんからファンの女の子たちまで、 みんなが2丁目劇場をゼロから作り上げた同志だったから。
1週間経ったある日、浜田雅功はひょっこり戻ってきました。
謝るでもなく、説明するでもなく、戻ってきて、 うつむいていた23歳の浜田雅功。
誰も責めませんでした。
2丁目劇場の狭い階段の小さな踊り場で、出迎えたぼくたち。 みんながバラバラと座り、 浜田雅功はうつむいて無言で涙をこぼしていました。 そうなるとみんなも釣られて泣きました。
ずっとプレッシャーに耐えていたので、 ふっと消えたくなってしまった気持ちを、 みんな分かっていました。
・つらいときは「逃げる」のではなく「緊急避難」する
・少しの間だけ、その場を離れて1人になってみる
・ふうっと大きな深呼吸をして、「戻ろう」と思ったら、また戻る
そういう場所を持っておくと救われる。
タイトルにもある「居場所」に通じる内容が描かれています。
本には12のしないこと、とありますが、それぞれの内容が深く、 簡単にレビューするのが難しいです。ただ、言えることは、 誰もが居場所を求めていますが、頑張り過ぎないということが、 この本の伝えたいことと思います。 今は成果主義や合理主義など様々なメソッドが入ってきており、 フレームワークを駆使して、過去の経験者からの学びを活用する。 AIなどの最先端の技術に目が行きがちですか、 本誌は生きていく上での本質的なことを語っているのでは無いかと 思っています。
1置かれた場所で咲こうとしない
2孤独を見つめすぎない
3競走しようとしない
4限界まで頑張ろうとしない
5白黒はっきりさせようとしない
6友達を作ろうとしない
7相談しようとしない
8目的地を決めようとしない
9合理的にしすぎない
10みんなにわかってもらおうとしない
11ルールを決めすぎない
12位場所を場所にもとめない
最近流行っている本とは逆のことを言ってるかもしれませんが、 僕のような昭和世代の人間にとって、 こう言った内容は逆にピンとくるのかもしれません。 無理し過ぎるのではなく、 程よい範囲で頑張るというかそう言った内容だと思います。
なんでも、そこそこやる、みたいなことかもしれないですね。
最後に以下の一説が好きだったので取り上げます。
吉本の東京本社、 効率化だけを求めてしまったら消えてしまう雑味が、 学校には残っています。 なんとかヒルズならエレベーターのボタンを押して移動する。 もしくは社内メールやオンラインで済ませるところを、 トコトコ階段を上って話をしに行く。
日本茶とおんなじで、 全部綺麗に濾過したらうま味まで抜けてしまう。 不便さの中にある雑味が、笑いだったり、感動だったり、 愛情だったりを生むと僕は思っていますし、「 小学校の古びた校舎で働く」ことで他の会社には生み出せない「 けったいなもの」が生まれると信じています。
かつて廊下や運動場を駆け回ったり、転んだり、泣いたり、 笑ったり、大きな声で歌ったりした子供たちの歴史がある場所。
笑いの会社が、楽しいことが大好きな子供たちの「気」 が残る場所でやっていくのはピッタリという感覚がありました。
校庭は無駄のように見えますが、 日中は若手がYouTubeの動画を撮り始めたりしてます。
便利さだけで合理化していくと、忘れてしまう大切なこと。
なつかしい吉本の未来でしょうか。
いい会社に勤めてると勘違いしたら、見落としてしまうこと。
そこを忘れずに守っていくことが、成功よりももっと心地よい、 みんなが笑える世界につながるんじゃないでしょうか。