プロスペクト理論は「人は損失を避けたいと思うあまり、 合理的ではない選択をしてしまう」 という意志決定に関する理論です。
これを提唱したのが、本著者でノーベル経済学賞を受賞した「 ダニエル・カーネマン」です。
本誌ではタイトルにあるファスト& スローについて書かれています。例えば以下。
【問い】
バットとボールは合わせて1ドル10セントです。
バットはボールより1ドル高いです。
ではボールはいくらでしょう?
上記は直感的に10セントと答えてしまいます。
ただ、ボールが10セントなら、 1ドル高いバットは1ドル10セントとなり、 合計が1ドル20セントとなる。
なので、正解は5セントです。
ファスト(早い思考)は直感的に判断
スロー(遅い思考)はじっくり考え判断
ということです。
本誌のタイトルにあるファスト& スローはそのことに言及しています。
早い思考は経験に裏打ちされた直感も含まれます。 見た瞬間に答えが出せるチェスの名人や、 経験豊富な医者が症状を聞いて判断できること。 なども早い思考に含まれます。
一方、 遅い思考は上記の5セントの回答を出すようにじっくりと考えて求 める思考のことです。 本誌はその様々なアプローチを解説しています。
本誌では、 子供に15分目の前のお菓子を我慢したらお菓子を渡す、太い・ 細いの文字を太くしたものは太いと言うテスト、「バナナ げろ」など言葉を見ただけで勝手に連想する早い思考( 連想する必要がないのに何故かんがえるか)など、早い思考と、 遅い思考を様々なアプローチから研究した結果がまとめられていま す。因みに早い思考は、思い込み(バイアス)によって、 遅い思考につながらないケースもある。
その研究のものになっているのは、 全員が集まった井戸端会議にあるという。
つまり。。。
他人の失敗を突き止めてあれこれ言うほうが、 自分の失敗を認めるよりずっと簡単で楽しい。
自分の信念や願望を疑ってみるのは、 ものごとがうまくいっている時でも難しい。
だが、ちゃんと事情に通じた第三者の意見が聞こえてくれば、 色々と得ることが多いことだろう。
。。。と言うのがキッカケのようです。
因みにこの本には、○○理論とか○○法とか○○論が満載なので、 行動経済学でセミナーをする人とか、 クライアントにプレゼンする時には、 知っておいたほうが良い言葉が満載( こう言った言葉を使うとプロっぽく聞こえるので)と思いました。 まぁ今は分かりやすい言葉を使う人の方が人気があると思いますが 、ね。(思い込みです^_^)
因みに1番最初に書いたプロスペクト理論は下巻の方にあります。 下巻を読むパワーが僕にありましたら、また, まとめたいと思います。
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