
ナラティブと物語の違いは「演者」「時間」「舞台」の三つ。
演者に関し、物語は企業やブランド。ナラティブはあなた(生活者)だ。
時間に関し、物語には始まりがあり終わりがある。起承転結がある。ナラティブは終わりがない。これから起こることも含まれる。
舞台に関し、物語は企業や属する業界であったり競合環境だったりする。そしてコミュニケーションは一方通行。ナラティブは社会起点である。コミュニケーションは社会で共有される。
ナラティブと物語で共通するものは「起点」。ナラティブは起承転結がなく現在進行形なので柔軟性や変動実行力が重要となる。
ナラティブカンパニーとは、ナラティブ(物語的な共創構造)を生み出し、その構造の中でマーケティングや広告・PR活動を行うことで、業績や企業価値の向上を果たしている企業。
・ナラティブの起点
物語もナラティブも起点は同じ。起点を定めるにはパーパスで目的を明確にする。内在する「暗黙知」を可視化すること、ベネフィット市場を意識して長期的かつ独占的に保有できる、設定のオーナーシップを維持する経営者の仕事である。ナラティブの目的を明確にするにはパーセプション(認識)の形成が必須
【パーセプションを形成する5要素】
1.事象
前の学校でケンカして停学処分になったことがあるらしい、など「ケンカ早い人」「怖い人」というパーセプションを持つ具体的な事実やそれからくるイメージ
2.リテラシー
かなり乱暴な人という認識を持っても、治安の悪い街で育った経験をもつ生徒から見れば「たいしたことはない」という認識を持つなど、それを見ている人の経験や価値観で異なる場合がある。受け手によって期待値や納得感が変わる
3.グループ
転校生が一緒に行動する人によって認識が変わる。不良とつるむか、オシャレな人を友達にするか所属するグループに対するパーセプションは、個人のパーセプションにも影響する
4.タイミング
転校した時のトレンドが不良による事件が多かったか、人を助けたいなどのニュースやトレンドがあるなしで認識が大きく変わることがある
5.コントラスト
転校生が仮に怖い人と定着したとしよう。ただ、別の転校生が新たにやってきて、その人が「番長」のような人だったら新たな転校生が学校で一番怖い人になった。前の転校生は怖い人だけど普通の人に変わった。
東京タワーもスカイツリーの登場によりパーセプションの変化が起こったことがコントラストとなる。
→パーセプションの形成は必ずしもこの5つの要素が揃うことではなく、一つの要素でも起きる可能性がある。こうした要素を理解することが、意図的なパーセプションのコントロールに近づく道となる。
【ナラティブの目的を描く】
・ブランドパーパスを決める
・社会的な大局観と課題提示
・自社のオーセンティシティ(信ぴょう性)ないしブランドの優位点
・未来のステークホルダー体験
・実行のアイディア
→1000-1500字でまとめる、ナラティブタイトルができる、登場人物の選択と参画の余地を残す物語構造でありつつ、具体的な未来構造をさせるステークホルダー体験のイメージを固める
ポイントは「なぜその企業(ブランド)は関与できるのか」という企業がやりたいかどうか関係なく「客観性」が大切。
・ナラティブを共創する
ターゲットのマルチ化(異なる価値観のターゲットをどう巻き込むか)、メッセージのマルチ化(メッセージを固定せず状況に合わせて変える)、タッチポイントのマルチ化(リアルとバーチャル、オンラインとオフラインをどう最適化するか)、どのような価値・アイデンティティを共有するのかという共有価値の明確化、先が見えない時代は「可用性」が重要となり、それを遂行する変動実行力も求められる。
・ナラティブをはかる
①共感度、魅力を感じそれを自分自身に関連付けることが出来るか
②伝播度、そのナラティブを人と共感したり、報道したくなるか
③社会福利度、そのナラティブは世の中を良くするものだと思えるか
④ブランド関与度、そのナラティブは正当性を持って関与しているか。企業はブランドはナラティブの主人公では無い、ナラティブの中に企業が違和感なくポジションされているか見極める
⑤認識変容度、そのナラティブは何らかの認識を変えるものか。
→トリプルアウト(アウトプット、活動実績による初期成果、アウトテイク、情報発信活動に対するターゲットの反応やリアクション、アウトカム、コミュニケーションがもたらした影響)で整理して現在進行形のPDCAを回す。
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