プロレスの試合は大体60分1本勝負です。
試合時間は概ね30分前後ですが、引き分けだと面白くないので、60分もしくは無制限にするコトが殆どです。ただ、時に引き分けがあっても良いと思うんです。
何故か?
それは試合のカードによって、今勝敗をつけてはいけないカードがある、と思うからだ。成長した若手に対して壁になるレスラーとの対戦。白黒ハッキリせず、引き分けに持ち込んだ、とか、ストーリーは作られるんですよね。
そのストーリーを作るのが上手いのは、ジャイアント馬場さんがいた頃の全日本プロレス。チャンピオンカーニバルという、毎年、春にあるシングルマッチのリーグ戦だ。
時代によってルールは異なるが、主流なのが、2つのリーグに分けて、勝ちが2点、引分1点、負けは0点とし、各リーグで一番点の多い人が決勝を戦うルール。
ポイントはリーグ戦は30分1本勝負ということ。
全日本プロレスはシングルマッチをあまり行わず、チャンピオンベルトをかけた試合が挑戦者を決める時くらいしかやりませんでした。
なので、チャンピオンカーニバルはレアなカードが見れる、まさに春の祭典でした。そこで注目されるのが、団体のエースに若手が次々とシングルで戦う姿だ。
例えばジャイアント馬場がエースの時、若手の天龍源一郎(今は何を喋っているか分からないオジサンプロレスラーの印象が強いですよね)やジャンボ鶴田、新日本プロレスならエースのアントニオ猪木に若手の長州力(こちらも何を喋っているか分からないオジサンプロレスラー、今はTwitterでも話題ですね)が挑戦する構図ですね。(新日本プロレスは長州革命などあるので、今日は割愛します。)
全日本プロレスに話は戻り、エースがジャンボ鶴田で、エースの外人がスタンハンセンに対し、若手の三沢光晴、川田利明、小橋健太、田上明などが挑戦する構図が楽しかったですね。いつもエースの壁に跳ね返されるも、初めて引き分けになった。とか、三沢、川田のライバル同士は30分で決着がつかなかった、とか、30分1本勝負があったからこそ、ベルト戦が盛り上がりましたね。
一方、新日本プロレスはいきなりシングルマッチがあり、長州力が若手の橋本真也にやられる。年末のビンタでお馴染みの蝶野正洋はライバルの橋本真也に負けていたので、悪役に転身する、というストーリーもありますが、シングルマッチはもっと大切にしても良いのではと思いました。因みに蝶野正洋はライバルの武藤敬司には強く、武藤敬司は橋本真也に強い、というブランディングもしてました。それも新日本プロレスの良さでもありますが^_^
僕は若手が成長する姿がやっぱりすぎだなぁ。