tigerdriver-91’s blog

東京に来た大阪人がつれづれなるままに書いたブログ

日本の復活は65歳以上の力

段階の世代と言われている65歳以上の方々が、次々と定年退職していますが、この方々が遺した功績が大きいことと、辞められると困る事情も大きくあったりします。

 

僕は新卒でYKKに入社しました。YKKといえば、ファスナーを作っている部品メーカーであり、テレビCMで窓のことを伝え続けている建材(窓や玄関などアルミサッシを使ったモノ)を生産・開発している会社です。創業は昭和9年という老舗メーカーでもあります。

それだけ長く続くのは、昔からいる職人が次々と商品を開発し続けて、ヒット商品を作り続けてきた功績だと思います。そして、その技術を支えている品質管理の妥協なきこだわりや、購買部が総合商社と長年の関係を構築して適正価格で適正な量のアルミを仕入れてきたり、営業が世の中のニーズを掴んで、工場現場と喧嘩しながらも売上を作ってきたこと、同一品質にするための自社工作機械の開発、それを束ねた経営層が世界90拠点以上の展開と現時点まで売上を維持していることが、現在も存続している理由だと思います。

そんな会社を支えてきた方々を定年退職させるのは勿体ない、YKKは定年退職を取っ払って、永年勤務を取り入れています。

やる気のある職人気質の技術者は65歳を過ぎてもバリバリ働いています。

 

僕はそんなYKKに未来の日本を感じます。少子高齢化労働人口はどんどん減っていきます。技術のある人が現場にいなくなることで、日本の生産性はどんどん落ちていきます。

 

これは良くないと思います。

 

働きたい人は定年退職に縛られず、どんどん働いて良いと思います。そして、どんどん物作りをして生産性を上げること、他の人は他の仕事を見つけて、どんどん生産性を上げていけば最高です。

 

僕も工場に行って職人と会話することがあったのですが、最新の技術や機械を100%信じず、既成概念に囚われない独自の作業で解決し、それを最新の機械にとりいれる。そんなことを目の当たりにしました。職人だなぁと。そんなことは、様々な会社で起こっていると思います。

猫のようにフラッと現場にあらわれて、頭をやなませている若い技術者集団に入り、2時間くらい徹底的に議論して、新たな方法を発見し、その職人が何ヶ月もそこに張り付いて解決する、ということもありました。

実はその職人は、滞っているのは知っていたけど、しばらく黙ってみていたけど、前に進まなそうだな、というタイミングで声をかけたようです。「技術者はプライドが高いからな」と一言、かっこいいですね。

 

65歳だからとさんを引いて退職させるのは少し待って、仕事を与えてみるのはいかがでしょうか。日本の復活は65歳以上の力にかかっていると思います!