ジャニーズ事務所の戦略

ジャニーズ事務所。言わずと知れた日本でも有数の芸能事務所。

「ジャニーズ系」のいい男ばかりが所属していることはあまりにも有名です。元々は社長を務めるジャニー喜多川の個人事務所として設立され、最初の所属タレントは文字通り「ジャニーズ」の4人(このうち一人が、今も活躍するあおい輝彦。「あしたのジョー」の声優として有名)で、以降、郷ひろみ川崎麻世と言ったタレントが所属。現在では取締役を務める近藤真彦東山紀之を頂点に、SMAPTOKIO、嵐、KinkiKids、V6、さらに下ればKAT-TUN、Hey!Say!JunpやNEWSと言ったタレントが所属。意外なところでは反町隆史桜塚やっくんもかつては入所していた。文字通りの日本最強の「イケメン」集団だ。ボクの上の世代となると、やはりたのきんトリオ田原俊彦近藤真彦野村義男)やシブがき隊、男闘呼組あたりが最も熱かった時代になるのだろうか。
 
こういったスーパーイケメン集団のジャニーズも、単純に次から次に売り出しているわけではない。非常にうまい戦略を持っていると思う。それが次の一事に現れている。現在、ジャニーズ所属タレントのコンサート会場には、必ず託児所が設けられるのだ…。
 
言うまでもない。R35世代を狙ったもの。シブがき隊やたのきんで育ったR35世代は、それ以降ずっとジャニーズを追いかけていた。ほぼ同じ年のSMAPTOKIOへの入れ込みはそれほどではなかったにしても、自分たちが結婚し家庭を持ち、子どもを産んで主婦となり、テレビをつけたらそこにいたのは…嵐でありタッキー&翼であった。明らかに自分より年下のイケメンたちを見て、R35たちは再びその目を輝かせたのだ。昔のようにキャーキャー言うわけではないし、追っかけをするわけでもない。しかし家族との単調な毎日の中で、刺激を与えてくれる存在としてジャニーズ所属タレントに目を奪われるのである。ドラマ「花より男子」に主演した松本潤(嵐のメンバー)に目を奪われ、10年来忘れていた「ジャニーズ魂」が覚醒。元々「花より男子」の原作漫画をすべて読んでいたことも手伝って、そこから一気に全開。なく哀愁を帯びていることを理解いただけるだろうか(泣)
 
こういったジャニーズ好きの主婦を俺は「ジャニママ」と呼んでいるのだが、そうなることを見越して仕掛けた社長のジャニー喜多川の戦略には恐ろしさを感じる。逆に言えばR35に火をつけなければ衰退するのではないか?という危機感もあったのだろう。現に今のジャニーズ所属タレントはある程度人気が出てきたら、ほぼ毎年のようにアジアツアーを行っている。経済力はまだまだ日本に及ばないものの、若者の絶対数があまりにも違いすぎるからだ。しかし、アジアで人気が出るには日本でブレイクしない限り無理。日本はいわば「子宮」として必要な市場なのである。そのためにも、日本市場を冷やすわけにはいかない…というジャニー喜多川と姉のメリー喜多川の深謀遠慮が伺える。
 
「芸能をビッグビジネスに変えた男」と呼ばれるジャニー喜多川。元々お寺の次男だった彼がこうなるとは、誰が予想しただろうか。世の中は面白い。
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