私は株式会社アサツー ディ・ケイ(現ADKホールディングス)に約8年間勤めました。インターネット専業広告代理店に5年間勤め、インターネットのノウハウを携えて入社しました。
総合広告代理店での経験は、常に新鮮なものでした。まず驚くたのは競合コンペの戦い方だ。今でこそインターネット専業広告代理店も、ストラテジックプランニングの部署はありますが、マーケティングの考え方の根本的な考え方の違いに驚愕しました。
ADKでは、自分たちでアンケートモニターを数万人かかえ、どのような業界にでも通用する最新の情報をユーザーヒアリングし、どのような属性の人、趣味嗜好、生活行動パターン、接触メディア、何に時間を費やすか、平日と土日と長期休みなどなど、お客様から要望された内容を体系化して欲しい情報を取り出せるような仕組みを持っていました。
その情報がベースにありますが、それを戦略(ストラテジー)にするセンスはネット代理店にないものでした。
あと、クリエイティブ。コレは賛否両論ありますが、コピーを作る上での考え方は目を見張るものがありました。
コピーとは、クライアントのサービスを一言でまとめる。と言う仕事です。有名なのが、以下のようなコピーです。
ロッテは「お口の恋人」
日本たばこ(JT)は「ひとの 時を、想う」
この辺りはCMでも良く聞くので、何となく知っている人は多いのではないでしょうか。JTさんは最近CMを控えていますが。肺がんのリスクとコロナって無理矢理直結する人いますらかね。
あなたと、コンビに、ファミリーマート
みたいなリズムに乗せるようなコピーもありますね。僕らはこのようにすり込むような手法をジングルと呼んでました。
コレを生み出すのって、クライアントのフィロソフィーをしっかり理解した上で、様々なパターンを考え、最終的に一つにまとめる作業なので大変です。この過程のミーティングとか参加すると面白いですよ.本当に勉強になります。
そのほか、TVCMを作る過程や交通広告、巨大ポスターなど、クリエイティブは範囲が広がるので楽しいです。
あと、プロモーション部隊も、どんなキャンペーンをしようかと企画ことは楽しいですよね。地震は怖いぞというキャンペーンは、東京タワーがポッキリ折れる体験をする、みたいな絶対に企画として通らないような内容も出てきたりして面白かったですね。不謹慎だ!、ってね。(そう言った企画段階の発言を指摘するのは良くないと思ってますが。。。)
さて、本題に入らないまま千文字以上書いてしまいましたが、僕はこのような代理店の仕事は好きでした。勉強にもなるし、このままずっと働いても良いかなぁと入社数年は思ってました。
僕の立場はデジタルプランナーです。ある意味、この全てをできるチャンスがある部隊です。ただ、会社としては売り上げ第一でしたので、企画よりも売り上げが上がる施策ばかり求められました。僕は真面目でしたので、頑張って売り上げの上がることばかり考えてやりました。でも不思議ですね。好きでもないことに頑張ろうとしても、上手くいかないんですね。したいに成績も上がらず自暴自棄となりました。
じゃあやりたい部署に異動しようと考えました。ただ、課長職が邪魔でした。異動したらヒラからやり直し。そんなどうでも良いことに悩み、やりたいことも見つけられなくなりました。
そんな中、ガッカリする出来事もあり、噛みついたりもして、自分の立場を苦しめちゃぃしたね。本当に未熟でした。
そんな中、こんな僕を求めている会社があって転職したのですが、その時感じたのは、求められることって大切なんだなぁと思いました。
そして今、新たな会社で働いていますが、ありがたい事に頼っていただいています。
ADKでの経験は今に生きてますね。やりたいことをするには、色々なことを経験した上で、自力をつけた上で、求められている会社に行く事が大切だと知りました。
コレからも求められる人材になるべく、自分を磨きたいと思います。