tigerdriver-91’s blog

東京に来た大阪人がつれづれなるままに書いたブログ

サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい

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著者は中小企業の事業承継(会社経営を後継者に引き継ぐこと) や事業再生のタイミングにある会社を引き受ける投資ファンドを3 0億円で運用。 つまり引き継いだ事業を大きくすることでファンも価値を上げて投 資家に利益を戻すことが仕事です。

 


ただ、 著者1人ではこの社会問題解決においてマンパワーもリソースも足 りないので、成功するノウハウを書いたのが本書です。

 


まず、起業はしないこと。サラリーマンはゼロを知らないので、 ゼロからイチを生み出す苦労を分かっていない。 新規事業も会社が資金を出すという守られた状態での話だ。 ゼロからイチは相当難しい。1, 000社のうち997社は大きく成長する前に廃業している。0. 3%の可能性に賭けるのは相当厳しい戦いである。

 


特に飲食業界は地獄だ。立地の選定、資金繰り、店舗作り、 商品企画、仕入れ、原価管理、製造管理、採用、人事管理、 マーケティングを行う必要があり、 食中毒や食い逃げなどのリスク、利益率は非常に低い。 とても素人が安易に始めて成功できるビジネスではない。 日本政策金融公庫の調査で最も高い廃業率は飲食宿泊業、 2番目は情報通信業、3番目は小売業だ。 町中華のように店と自宅が共用で夫婦で切り盛りし、 忙しい時間は子供も手伝うような店でない限り経営は難しい。    

 


スタートアップも買わないほうが良い。ゼロをイチにして、 1を10にする。最初の10年は本当にしんどい10年です。 起業して5年残っているのは42%、10年で23%という確率。 これだけの確率なのでスタートアップは危険だ。

 


ただし、10年過ぎた起業であれば、 軌道に乗っている可能性が高い。 このような会社を狙うのがポイントである。そして、 大手企業で30年経験したこと、 その中で10年から15年管理職を経験した人は、 その企業のノウハウが詰まったOJTを受けている。なので、 10年そこそこの企業とは異なり、 何年も積み上げたOJTを身に染みた人だから出来るOJTが実践 できる。勝利のマネジメントモデルを持っている、とのこと。

 


中小企業には新しいシステムもなく、 営業手法も確立されていない、 無駄が多く手を入れれば改善することが多い。でも、 知らない人で経営している。 大企業にいれば当たり前のことも知らない。なので、 中小企業を買取、社長になれれば、 自分が大企業で当たり前にしてきたことが通用する。 それは総合職レベルでも充分とのこと。

 


現在日本には約412万社あり、中小企業が380万社、 社長の平均年齢が約60歳。60代の社長が53.1%、 70代の社長が42.3%、80代が34.2%となり、 後継者問題を抱えている中小企業が100万社以上いる実態がある 。

 


・実は倒産しそうな会社ばかりでは?

 


痛くない注射針の岡野工業が後継者がなく廃業しました。 中小企業では職人は多く抱えているが、企業経営は社長が中心で、 職人は「私が社長なんて無理です!ものづくりしかできません」 という人も多く、なかなか人を育てるのが難しいみたいですね。 子供もその環境で育つので社長頼りの経営になる。 10年以上大企業で働く息子というのはレアケースだ。 それでも中小企業は成り立ってきたのだか、 今後10年後に同じことが通用するかはわからない。

 


・ポテンシャルの高い企業なら高値になる?

 


上記の通り岡野工業ですら廃業している。 買っても良い会社はいくらでもあるのに、だ。つまり、 中小企業の価値をつけるのは結構難しい。かつ、 後継者がいないので、 リタイヤしても過ごせる生活費さえあれば大丈夫というケースも多 い。

 


銀行から借りいえているケースもある。その場合、 Aという事業を新会社し、 Bという事業を旧会社にし借入金と共に廃業する『第二会社方式』 というテクニックもある。 このスキームは中小企業庁が設立した事業承継をさせる仕組みであ る。

 


・ITやAIに取って代わられる事業

 


TTNコミュニケーションという「畳の張り替え」業者。 業界として落ち目で、家庭には畳がなくなり仕事も減りました。 そこで目をつけたのが、飲食店です。夜中に張り替えて欲しい、 早朝に対応して欲しい、など、24時間対応を始めたことで、 一気に盛り返した会社です。 落ち目でもニーズを発見すれば成長ができます。 もしくは業界を変える。トヨタも元々は自動織機の会社です。

 


【買収する上での注意事項】

・帳簿に書かれていない負債はないか?

保有資産は実態価格を反映しているか?

・回収出来そうにない売掛金はないか?

・在庫はきちんと帳簿通り存在するのか?不良在庫はないのか?

・土地建物の権利関係、賃貸契約は、法的に担保されているのか

・法令違反または不正な会計はしていないか

・係争中の事案はないか

・クライアントとの関係は良好か?

仕入れ先や金融機関との関係は良好か?

・従業員との関係は良好で残業代も払っているか?

社会保障制度にはすべて加入しているか?

 


法律的な部分は弁護士に依頼する。財務的なことは( デューデリジェンスが専門でライセンスを持っている) 公認会計士。まずは役員をやってみることから始めたほうが良い。 2年後の買収を見据えて取締役をやること。 知らされていなかった重大な瑕疵が発見された場合には、 無条件でこの約束を破棄できるなどをつけておくと良い。 顧問税理士や顧問弁護士は指定できるようにする。 取締役となったら、社長に「いま、 我が社は変わらないといけないんだ、 新しい取締役に私から改革をお願いしている。今は辛抱して、 取締役を信じて頑張って欲しい」 と話してもらいよう握っておくことも大切だ。

 


最後に倒産してしまっても、 社長個人の資産は無くなることがなく、無担保無保証で買えます。 日本商工会議所と一般社団法人全国法人全国銀行協会によって、「 経営者保証に関するガイドライン

が策定され、法人と個人が明確に分離されている場合などに、 経営者の個人保証を求めないことと示された。 制度の面からも個人M&Aにおいかぜですね。 思い切りがある人はやってみて良いと思います。

 


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