tigerdriver-91’s blog

東京に来た大阪人がつれづれなるままに書いたブログ

睡眠の化学

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この本は速読に向いています。

何故か?


睡眠に関する非常に重要な内容と、医学者的な難しい理屈が入り混じった本なので、単に速読しただけでは知識にならないし、じっくり読んでも難しいので時間がかかりすぎる本になります。


僕は本を読むのが非常に遅いので、最初は理解することをトライしましたが、ニューロンとかよくわからないので、ポイントだけ抑えて読みました。多分60分くらいで読める本です。理解したポイントは以下の通り。


・どんな生き物も睡眠は絶対必要、睡眠を取ることで、強制的に身体の各器官を停止(休憩)させ、覚醒時に記憶した情報を消す作業(ノンレム睡眠)と整理する作業(レム睡眠)をしないと脳はバランスを取らないためであるから。


・イルカは脳を半分だけ眠らせ、危機を感じたら身体を覚醒させる。キリンも立ったまま脳の半分だけ寝る(首が長いので横になると起きるまで時間がかかるから)。渡り鳥も気流に乗って脳を半分だけ眠らせる。高いところから急降下して、また高いとことに飛ぶ鳥は、急降下している時に睡眠をとっていると言われています。


・REM(レム)睡眠とは、Rapid Eye Movement、つまり眼球が動き回っていること、それは大脳が記憶を整理していることであり、大脳が激しく使われている状態。しかし、運動機能や感覚などを完全に停止している状態でもある。体のほとんどの機能を停止(休憩)させ、脳は日中大量に入手した情報を整理しています。記憶の整理をするが色々な情報がごちゃ混ぜになって整理している状態でもあり、この時に覚醒すると、変な夢を見てた、という状態になる。何故かというと、状況判断をする脳が停止しているから、ごちゃ混ぜの記憶でも違和感を感じないように出来ている、みたいです。


・ノンレム睡眠は、脳のほとんどの機能を停止させる。無駄なことを記憶したニューロンを消す作業を行う。レム睡眠と異なり、完全に運動機能は停止していないので、寝返りとかはする。夢遊病はノンレム睡眠の時に起こる。多少感覚は残っているので、階段を降りたりドアの鍵を開けたりも出来る。ただ脳は停止しているので、この時の行動は覚えていない。


・空腹になると狩りをしないといけないので、強制的に覚醒する。空腹が解消すると行動する理由がないので寝る。胃に血液が行くからではない。基本は睡眠が優位に働いている。


・病気や怪我をしている人は身体を回復させるために睡眠を取る、その場合は長く睡眠をとっても問題ない


・ノンレム睡眠後にレム睡眠がくる。周期は90分と言われているが前後する


・睡眠不足だと、入眠後いきなりレム睡眠になる。レム睡眠を確保するように身体は作用する。この時、長時間睡眠になると、レム睡眠という身体が全く動かない状態を長く取るので、身体がだるく凝った状態になる


・腹時計はある。概日リズムといい、朝光を浴びて脳は覚醒、暗くなると睡眠と思い睡眠を取ろうとする。このリズムが正しければ良い睡眠に繋がる


・正しい覚醒と三食の食事は因果関係があるので、食事のリズムも一定にすると良質な睡眠に繋がる


・夜寝れない原因は二つ、一つはストレス。不安により脳が強制的に覚醒する。そういう時は好きなことをしたり欲望を満たすと眠気がくる。もう一つは身体が疲れていないので寝る必要がないため。いつもより脳を使っていない、もしくは身体が疲れていないため睡眠を必要としていない状態。概日リズムが崩れている状態である

 


などなど、僕の理解は上記の通りで、一部矛盾した見解もありますが、睡眠って研究されていないことが多く、研究者も少ないので、明確な答えはなぃみたいです。研究者も睡眠を取る明確な理由が医学的にも分からない。とのこと。これだけ進化した生き物も睡眠を省くことが出来なかった、とのことです。睡眠がもっと解明されることを望みます。