喫煙所で仕事の話が進んでいる、飲み会で次の人事が決まった。など、大事なコトが会議で決まらず、外で話が進んでいる。ってこと聞きますよね。
最近では、社内に喫煙所がなく、飲み会も開催されないので、話が進みにくくなった。という話もチラホラ聞きます。
僕も喫煙所や飲み会で仕事の話をするのは好きなので、相手が仕事の話をしてきたらそれに乗っかるようにしてます。が、あまり大事なコトが決まるということは体験しないのですが、その中でも二つ大事なことを決めた話をします。
因みに仕事を決めた話もあるのですが、今回は仕事の人事やプロジェクトを決める、というより、自分の進退を決めた話にします。
1回目は新卒の時です。僕が配属された部署の二番手、課長クラスの年齢の方ですが、その人は会社の試験に通っていないので、係長でした。その人に飲み会を誘われ言われたことが僕の社会人人生に大きな影響を与えました。
「この会社でスキルを身に付けても、社外では一切通用しない」
とのことでした.その方は、ニューヨーク支店帰りで英語がペラペラ、ある程度の決裁権を持っていましたが、意味がないと言われました。
僕は英語が苦手だったので、英語が話せるのはすごいスキルだと思っていましたが、関係ないと言われました。
本当のスキルを身に付けないといけないと言われ、自分の仕事は何をすれば良いのか、を考えるようになりました。
その後、その人は課長試験に落ちて転職しました。試験に通っていたら、もっと説得力があったのですが、僕には金言なので目を瞑ります。僕はその人の行動から、この会社にいるより外でスキルを身に付けるべし、と思い、四年目に転職、注目し始められた情報セキュリティの会社に行って、この先必要なスキルを身につける、と決めました。それから、僕の数回にわたる転職が始まるのですが、基本はスキルを身に付ける、というのが植えられた時でしたね。
二つ目はその情報セキュリティ会社でのこと。当時タバコを吸っていたので、喫煙所仲間が増えたのですが、そこで衝撃の情報を得ます。内容は「粉飾決算を、している」でした。
僕はガッカリして、その会社である程度のスキルを身に付けて脱サラすることを決めました。因みに、僕が辞めて数年後に粉飾決算がニュースとなり、その会社は吸収合併されています。
今は、喫煙所や飲み会が制限されているので、なかなか外で決めることが難しくなっていますが、在宅ワークが進み、自宅ということもあり、タイマンのオンラインミーティングで話を進める、ということもあるようです。今の会社は毎日出社しているので、その実情はわからないですが^_^
今は気が緩む場所でポロッと本音が出る、というコミュニケーションってないかもですね。今の若い人はしっかりした考え方を持っているので、喫煙所や飲み会は完全オフで仕事の話はなし、仕事で目的があればちゃんと会議する、でしょうね。なので、こんなコミュニケーションは必要ないかもですね。僕ら世代はまだまだ必要かなー。