この本は面白いです！
タイトルを見ると自己啓発の印象が強いですが、実はマーケッター向けの本です。この本には常に広告のことが語られ、何故消費者に響く広告と響かない広告があるかを示しています。
2012年に出版された本なので、古いトレンドかなぁと思いながら読みましたが、普遍的な価値をまとめたものだと思いました。
それ以外にもリーダーシップのこと、ビジネスモデルの構築のことも書いていますので、ビジネスマンにとってもおすすめな本であります。
一例を挙げると、電球や電話やiTunesはビジネスモデルを変えたイノベーションであるが、新しい機種やデザインや機能は目新しさだけであってイノベーションではない。携帯電話にカメラがついたことも、機能が増えただけで他のビジネスモデルを変革するまでには至っていない。イノベーションではなく目新しさだ。というのはまさに的を得ているなと思います。
つまり、広告などて発信される情報はイノベーションではなく、ただの目新しさで、新しいデザインや機能に取って代わるだけであり、なんでも鵜呑みにせず、whyから始めよ！という内容です。
オーディオ・テクノロジー社はアップルより22ヶ月前にmp3プレーヤーを作ったが「5GBのMP3プレーヤー」とWHATを語ったが、アップルは「1,000曲をポケットに」とwhyを語った。つまり、今まではCDやMDを持ち歩かないといけなかったが、もうその必要がない、というwhyに訴えかけるメッセージだからユーザーの心を掴んだ。ということもそうですね。
第一章はネガティブなスタートですが、2章から少しずつのめり混んで、内容がどんどん面白くなっていきます。ネタバレになるのであまり書けないですが、コミュニケーションをプランニングする人、商品やサービスを考える人、経営者には是非読んでほしい本です。
