都会のセミって殆ど土がないし、栄養がなさそうなのに、どうして毎年こんなにセミがいるのか?いつも不思議でした。梅田や大手町とかビルだらけなのにセミの鳴き声がするのっていつも不思議だなぁと思う。ビルしかなくて殆ど木がないのに、セミが飛んでくるって何で?といつも思っているので、調べてみた。
・よくわからない生態
まず、そもそもセミは飼育が難しい昆虫のため、謎が多い生物である、みたいです。
というのも、セミは幼虫も成虫も大きな木の樹液を吸って栄養補給するので、木を飼育環境に設置しないといけないので、その木にはセミを入れない、という環境を作らないといけないのです。
・セミの卵
セミは木に卵を植え付けます。だいたい400個くらい。ただ、その卵が孵化するまで1年かかります。孵化した幼虫はすぐさま土の中に潜り、木の根っこの樹液を吸って成長します。根っこには殆ど樹液が無いので成長まで時間がかかるみたいです。ですが、極論木があればどこでも生きていけるセミ。都会で木があればどこでも生きれるんですね。たくましいです。
・セミの幼虫は7年土の中で育つ?
ツクツクボウシで1〜2年、アブラゼミで3〜4年、クマゼミで4〜5年くらいのようです。が、コレもどの卵のセミがいつ成長したかの調査が難しいため曖昧なようです。
ちなみに、北アメリカに生息しているジュウシチネンゼミという種類は、その名の通り土の中で幼虫として17年も過ごします。そして17年に一度大量発生し、街中がセミで一杯になるのです。2004年にニューヨークで大量発生したときは60億匹は発生したと言われていて、大量発生中はセミを捕食する動物や虫でも食べ切れないほどの数になるのだとか。
・成虫は一週間で死ぬ?
実は天敵に襲われなかったら1ヶ月以上は生きるようです。コレも調査は曖昧です。セミは脱皮してすぐは大きな鳴き声は出せません、練習して徐々に大きな声を出します。
・鳴くのはオスだけ
意外も知らないですよね。静かなセミは弱っているのではなくてメスだから、という可能性があります。
セミの鳴き声がうるさいのには理由があり、最も大きな鳴き声を出すオスじゃないとメスは交尾をしません。オスも必死ということですよね。鳴くのは日中だけですが、最近夜も明るいので、セミは昼と勘違いして一日中鳴いているのもいるとか。
・死んだセミの見分け方
マンションの階段でひっくり返っているセミ。近づくと鳴くのはビックリしますよね。「セミ爆弾」と言われていますが、見分ける方法もあります。足が開いていると生きてます。閉じていると死んでます。コレは良く見るとわかります。一度よく観察するコトをすすめます。
いかがだったでしょうか。因みに東京にはアブラゼミが多く、大阪にはクマゼミが多いです。コレは、気温の差で夏が暑い大阪には暑さを好むクマゼミが多く、過去の東京の気温ではクマゼミは育ちにくかったようです。東京も暑くなってきたので、今後、個体の大きいクマゼミが東京で増えてくるかもですね。