tigerdriver-91’s blog

東京に来た大阪人がつれづれなるままに書いたブログ

総合広告代理店のおしごと その2

昨日の続きです。

 

3)スタッフ

スタッフと一口に言っても、役割はかなり広範囲です。

 

マーケティング(ストプラ)

・クリエイティブ

・メディアプランナー

・デジタル

・プロモーション

 

マーケティング(ストプラ)は、お客様の現状を分析して今後どのような方針で進めていくかを提案する部隊だ。アンケート情報やユーザーインタビューなとも行い、データを元にした方向性を指し示します。

 

クリエイティブは主にコピーライターとTVCMを作る人に分かれます。コピーライターは文字でその会社を表現することで、コスモ石油は「心も満タンに」、ロッテは「お口の恋人」などを作る人ですね。TVCMを作る人は賞を取ることが最大の目標の人が多く、クライアントの要望よりも賞を取れる制作物を作る傾向もあります。あと、お客様の要望を答えるためにストプラをやる人もいるし、ストプラのデータを元に制作する人もいます。賞を狙う人は、先入観抜きにジャンプした表現をすることが多いです。

 

メディアプランナーは昨日の記事でも紹介しましたが、決められた予算の中で、広告主が望む効果を最大化する為、どのようなメディアを組み合わせるかを考える部隊です。例えば40代女性の認知率を10%あげたいとします。その場合、どのテレビ局、タイムの番組、スポットの組み合わせ、30秒か15秒か、エリアはどうするか、雑誌や新聞やデジタルとミックスした方が良いか、などなどを考える部隊です。これは各代理店のノウハウになるのですが、代理店は数万人のパネルデータを持っており、どの世代のどのエリアでどのようなものやコトが、望まれているか、毎年更新して持っています。それを独自の分析ツール(基本は過去実績とアンケートデータを元に作成)を使ってメディアプランをしてます。アンケートをとってプランを考える延長線上にストプラの要素があるのもこの部門の特徴でもあります。僕も代理店のプランナーとして、そういったツールの活用もしていました。

 

・デジタル

インターネット広告やWebサイト制作、ソーシャルメディアの運用から動画制作、アプリ制作やwebPRと、インターネットに関わること全てを担当しています。電通博報堂は上記役割を担当制にしています。媒体に関しては非常に細かく、Twitter専門の担当者や、ソーシャルメディア広告専任の担当者など、かなり細かく担当が分かれています。デジタルは専門性が高い割に収益化が難しいので、電通博報堂のような給与の高い社員では担えないので、関係会社に仕事を委託するケースが多いです。

 

・プロモーション

電通岸勇希が出版したコミュニケーションデザインという2008年出版された本が話題となり、プロモーション部隊は人気部門になった思います。なお、岸勇希は別の意味でも有名になりましたが、本編と関係ないので割愛します。要するにこの部署は広告主の要望に対して、企画で勝負する部隊です。岸勇希の作品で言うと

 

一発命虫!バイラル・キャンペーン

https://www.itmedia.co.jp/news/spv/0706/12/news118.html

 

のような企画を考える部門ですね。2007年の事例です。当時このような面白い企画をやってくれる広告主はあまりなかったので、当時は結構話題になりました。こういった部門は今も根強い人気があります。おもしろ系に振り切ったバーグハンバーグバーグという会社が懐かしいです。因みにプロモーション部隊はイベント専門の部隊もあります。営業がイベント専門でやる場合もあります。

 

ほかにもPRやTVCMに起用する芸能人をアサインするキャスティング舞台などもあります。

 

予想通り、スタッフが長くなったので、コンテンツは明日描きます!