tigerdriver-91’s blog

東京に来た大阪人がつれづれなるままに書いたブログ

大手の人事評価は違いました

今回は広告代理店と百貨店の人事評価について語ります。

 

まず、広告代理店。

ボーナスを決める成果評価と、その人の基本給や昇格に関わる行動評価の二つでした(2018年時点)。

成果評価は売上や企画数、企画獲得数など定量的な評価を行っていました。

行動評価は職能レンジ(課長、部長などの位)によって評価内容が異なっており、自己成長や協調性や創意工夫、新しい開発、部下や後輩の教育などの定性的な評価が中心です。

 

成果評価は年に2回、行動評価は年に1回です。

 

昇給、昇格も年に1回。レンジごとに給与の上がり方が異なっています。同じレンジ内でも基本給が少ない人は評価によって給与が上がりやすく、基本給が上がってくると評価によって減給もあります。

 

成果評価も行動評価もS.A.B.C.Dの五段階評価です。因みに僕が入社した時はBも三段階に分かれ、B +とB−とBの三段階に分かれてました。コレは、給与が基本Bに集まる傾向があり、Bの中でも差をつけようという人事評価でした。

私が在籍していた時にそれが廃止され、相対評価になりました。Bが40%、AとCが各25%、SとDが各5%を強制的に出す。というルールでした。なので、20人の部署では、SとDを強制的に一人出す、というルールでした。

でも、Dは可愛そう、ということがあり、AとCが10人で5人ずつのところ、Aが4人、Cが7人みたいにバランスを取っている場合が、ありました。

もしくは、退職者でボーナスを払わないといけない場合、退職者にDをつけてAを増やすこともあったりします。

 

職種は、営業とスタッフとメディア、管理部門の四つに分かれます。

僕はスタッフ部門で、ストラテジックプランニング(いわゆるマーケティング分析)やクリエイティブ、プロモーションやデジタルなど、営業が取ってくる仕事をカタチにする仕事ですね。

なので、スタッフなのに担当している営業部門と成績が紐付いていたので、ボーナスのために営業と売上獲得に奮起したものです。でも、昇給や昇格は行動評価なので、新しいことや教育という名の部下への気遣いなど色んなことを意識した記憶があります。

 

次に大手百貨店。僕は子会社にいたのですが、入社2年前に、大手百貨店と同じ人事評価に変わり、実質は大手百貨店と同じ評価を受けていました。

 

考え方は上記広告代理店と同じ。違うのは五段階評価で、相対評価ではあるのですが、B以上が7割、実質Bだらけ、広告代理店のように昇格や降格が頻繁で無いのが特徴です。

広告代理店は一年で役職を下ろされることはよくありました。なので、8年のうち6年間グループ長という課長職に入れたのは幸せかもしれません。

さて、大手百貨店はどうかというと、昇格は昇格試験がありました。それに受からないと昇格が出来ないルールで、同じ試験を3回落ちると一生昇格出来ないルールでした。

レンジもA、B、Cの3種類です。Aが部長以上、Bが課長、Cが一般職とわかりやすいですよね。

基本給が安く、子会社は一回のボーナスが基本給の1.5倍でしたが、親会社は4-6倍とエグい差でした。Aの人が一回のボーナス400万円というのも聞きました。流石大手百貨店。

因みに僕のいた子会社は1500人。Aは8人までだったので、200人に1人が部長がいる基準ぽいですね。僕がいた広告代理店は2,000人くらいで、400人くらいが管理職でしたので、5人に1人が管理職ですね。部長クラスは数えたことはないですが、大体15人に1人くらいでした。百貨店は店舗で働く社員がいるので比較には出来ないですが、面白い傾向ですね。

 

大手の比較はいかがでしょうか。ご参考になれば幸いですー。