tigerdriver-91’s blog

東京に来た大阪人がつれづれなるままに書いたブログ

結局、アベノミクスはどうなったか

山本太郎はバカじゃない、という記事で政府は赤字になっても大丈夫と書きました。今日はその解説をアベノミクスと合わせて書きたいと思います。


まず、政府の赤字問題。今や1,000兆円を超え1,200兆円の借金まで膨らみました。以前は1,000兆円を超えると国は破綻すると言われていました。実際はどうでしょう?更に400兆円も借金が膨らみましたが破綻していません。


破綻するとは、ギリシャやアルゼンチンのようなようなことを言います。記憶に新しいギリシャの破綻は2013年に平均失業率が26%、若年層は60%という脅威の数字です。一年で10人に6人が職を失うという恐ろしい不況で貧困層だらけの状態です。


日本はその状態でしょうか?
日本の失業率は現在は3-4%です。過去50年を見ても7%を超えた年はありません。


https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0301.html

 

https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2020/fis/kiuchi/0511

 

 

失業率が高かったのは、1945年で30%と言われているので、それに近い状態が破綻と言われています。
今朝も満員電車、土日の都心は買い物客でいっぱい、大勢の人が飲み屋街で飲んでいる姿は平和そのものですよね。


じゃあ、何故政府の借金が増えても破綻しないか?


まず政府の借金の大半は国債発行です。総額1,000兆円強です。国債を発行して、お金を借りています。国債はいつか返すルールです、借りている間は利子を払います。


国債の約半分は日本銀行が買取、残りは銀行や生命保険会社などが40%で、残りが投資家や海外などです。
でも、日本の法律って凄くて、発行した国債日本銀行への利子は帳消しに出来る法律があり、半分は利子を払っていません。なので毎年、借りては返すの繰り返しをしてるんですね。お金がなくなってきたら、どんどん国債日本銀行に発行してお金を借りるんです。


しかも、日本銀行は日本政府の子会社です。日本銀行が会社って違和感ありますよね。
日本銀行は会社です、日本銀行の株価は26,000円を前後している、というニュースがある通り会社なんです。その親会社が日本政府です。
そして、借金は殆ど国債でカバーできるので、お金がない時は国債を発行すれば良いのです。
しかもお札には日本銀行券と書いてある通り、いくらでも発行できるんです。
お金を発行するとインフレになると言いますよね。ところが、200兆円も国債発行を増やしてもインフレにはなりません。
500兆円レベルの国債を買い占められない限り大丈夫です。


ギリシャやアルゼンチンは国債を海外投資家に発行したから失敗したのです。それさえしなければ大丈夫なんです。


なので、国債の発行先だけコントロールしておけば、破綻はあり得ないです。むしろどんどん政府が借金して、日本に資金を注入すべきなんです。


なのに、日本政府は逆のことをします。増税で国民からお金を巻き上げます。消費税を上げることをしました。

 


バブルが弾けた後、政府はなんとか財源を確保したいがために、消費税を5%にしました。そうする事で、消費意欲が減り、国民はお金を使わなくなった。そうすると、企業はお金を使わせるために値段を下げて利益を減らした。企業は苦しくなり社員の給与カット、リストラ、倒産、生活保護世帯も増え、社会保障費もふえた。消費税の増税で10年平均で20兆円も政府の借金が増えました。官僚は消費税増税で税収が増えたと勘違いしてます。支出も多くなり、結果赤字がひどくなったんですよね。でも財務省は予算組みをする時、景気で左右される利益だけ税金をかける法人税所得税より、誰からも取れる消費税の方が予算が立てやすいと考えたんです。

橋本龍太郎内閣は消費税を5%にし、不況に増税がのしかかり、1998年には自殺者が2万人から3万人に増えました。恐ろしいことです。


アベノミクスは最初は良かった。次々と借金をして国民に資金を注入し、景気が盛り上がった!でも、盛り上がってしばらくして消費税を8%にました。折角景気が上向きだったのに、増税のおかげで消費は落ち込み不況を迎えます。安倍内閣もそれ見たことかとガッカリしますが、財務省はまた増税のプレッシャーをかけます。
安倍内閣は2回もそれを断ったが、財務省のプレッシャーに負けてしまい、また増税します。
内閣総理大臣ですら財務省に逆らえない体制です。財務省は国家予算を預かっているので、誰も逆らえなくなっちゃったんですよね。
結局アベノミクスは国民に資金を注入して終わりました。
次の岸田内閣が資金注入をしてくれるでしょうか。そしてまた財務省に言われて増税するでしょうか。
今後の展開がどうなるかですね。