tigerdriver-91’s blog

東京に来た大阪人がつれづれなるままに書いたブログ

テレビに長く出ている人は視聴率だけじゃない

僕は昔、テレビ番組の制作を生業としていました。放送作家といえば聞こえが良いですが、業界に入ったばかりは雑用ばかりでした。

 

ただ、営業としてサラリーマンを5年してから入っているので、何となく人の見る目はあったのだと思います。

 

誰が仕事をくれるのか?誰が中心人物で、誰が好まれていて、誰が注目されていないのか。。などです。

 

僕は幸い様々な番組をさせていただきましたが、まず第一に明石家さんまさんのイメージが強いですね。 

 

さんまSMAPクリスマス特番を担当し、生放送の公開収録にいきました。僕は観客席の後ろで見ていました。収録は日テレの麹町のスタジオ。収録場所と楽屋の距離が近く、さんまさんが楽屋に入ったのがわかるくらい、急にその楽屋はずっとさんまさんの笑い声で絶えない楽屋でした。本当にずっと喋っています。

 

他の出演者の声は聞こえなかったですね。因みにSMAP中居正広さんは常にタバコを吸っていましたね。CMに入るとセットの裏に行ってタバコを吸ってました。僕の角度からはセットの裏も見えたので、毎回中居さんがタバコを吸っていたのはよく見えました^_^  

 

一方、木村拓哉さんは、常に周りに声をかけていた気遣いの方なんだと思いました。地図の3人はずっと座ってじっとしてました^_^

 

本番が始まりしばらくして、僕はクシャミをしてしまいました。本番の音に入らないよう、出来るだけ押さえてくしゃみをしたのですが、さんまさん、オンエアー中にもかかわらず、僕のことを睨みました。二、三秒睨まれました。僕は反省しました、さんまさんは本当にプロ意識が高いなぁと思いました。逆に二、三秒僕に時間をくれたことが「ありがたい」と思いました。僕のような下っ端にも厳しくプロとしてあり続けたこと、楽屋では周りのスタッフを和ませたこと、それは木村拓哉さんも同じですが、そう言った方がテレビに出続けるのかと思いました。

 

とくダネの小倉智昭さんも印象に残っています。ザ・リサーチャーという特番、というより、人枠空いた放送枠を埋めるための急遽の番組で、この一回しか放送していない番組での出来事です。番組内容は、お題に対して複数いるリサーチャーが一般の声を聞いて、キャスターが一般の方と生電話して一般の声を届けようとというコンセプトです。

 

僕は30人くらいいるリサーチャーの一人として出演するのですが、放送日に電話がつながる人を確保する必要があったこと、テーマは当日にならないと決まらないので、博学な人が必要だったので、結構大変な仕事でした。

 

フジテレビのとくダネのスタジオを特番用にアレンジしてたのと思います。

 

小倉智昭さんが入ってきて印象的だったのが、僕らリサーチャー下っ端に、丁寧に挨拶していたことですね。僕は正直勿体無いと思いました。本当に嬉しかったですね。

因みに共演者でガンのCMにも出ている笠井アナはお疲れだったのか、ディレクターからの話を「あー、あー」と低い声で投げ捨てるような目線で見ていたのが対照的で印象的でした。2005年の3月のことなので、フリーになった今、小倉智昭さんのようになっているのかなぁと勝手に思っています。

 

あと生に強いアシスタントとして渡辺真理さんもおられましたが、専用照明がすごかったこと、テレビと実際ではこれだけ顔の肌の質が違うのだと驚きました。余談です。

 

テレビに長く出ている人はそう言ったことが裏でできている人だと思いました。制作のスタッフに好かれること、作っている裏方を大切にすることは大切なんだと、いうことですね。