tigerdriver-91’s blog

東京に来た大阪人がつれづれなるままに書いたブログ

20代に放送作家になりましたが苦労の連続 その2

テレビ業界で働くには、コネクションがあるか、どこかの事務所に所属するか。その二者択一だと思います。制作関連の人は制作会社に入るという方法もありますね。

 

放送作家の場合、殆どの方が事務所に所属します。僕はフォーミュレーションという会社に個人事業主として所属していました。大きくいうと事務所に所属するという考え方と同じですね。

 

この事務所に所属するという考え方は、会社の社員になるとは異なり、個人事業主として会社と契約するという考え方に近いです。芸能人やプロスポーツ選手と同じ考え方です。よく、フリーランスと言いますが、その考え方と同じです。2004年にフリーランスとして働いていたのですが、テレビ業界としては一般的な働き方でした。

 

まず、事務所に所属すると、大量の雑務が待っています。多くの番組があり、その番組の情報や素人出演者を探さなければならないことが数多くあり、早々に仕事に忙殺されます。フォーミュレーションは多くの番組を担当していたので、自分が望めば多くの番組を担当できます。なので、顔を広くするにはもってこいの環境でもありましたが、仕事量が多すぎて、それどころではない環境でもありました。

 

因みに仕事の単価は安いです。月間10万円の仕事から30万円の仕事まであります。一本オンエアーで4万円とかもザラです。ありがたいことに、フォーミュレーションは固定給でも支払ってくれました。18万円くらいだったかな?キツかったですね。

 

そんな生活をしていましたから、あっという間に貯金がぶっ飛びましたね。28歳でこの仕事を開始するもんではなかったですね。まだ、10代ならば気合いで乗り切り、関係作って番組の作家まで登っていくのでしょうが、僕はこの年齢で開始しましたが、一度サラリーマンしてから生活水準を下げるのも厳しいし、1日でも早く業界にいる人が先輩で、年下に敬語は当たり前でした。なので、この仕事は甘くないな、と思いました。そんな中、三井物産のスタートアップを見つけて、インターネット広告の世界に飛び込むのですが、放送作家の仕事は全くできなかったですね。それが心残りですが、番組を作るのはやっぱり楽しかったですね。業界の裏話もたくさん聞けましたし、お金に余裕があり、家族に気を使わないのであれば、テレビ業界には関わりたいですね。それにしても月に300時間とかよく働いたもんだと思います^_^