tigerdriver-91’s blog

東京に来た大阪人がつれづれなるままに書いたブログ

コマーシャルを定量評価する

毎日のように色々なコマーシャルをテレビで見ますが、コマーシャルで記憶に残るのはわずかだと言われています。例えば、今朝見たコマーシャルって何ですか?と言われて、コレとコレを見たよ!と言える人はどれくらいいるのかなぁと思います。

 

それはテレビのコマーシャルだけでなく、スマホや新聞雑誌、看板や駅や電車やバス内の広告も同じことが言えますね。交通手段では同じ時間の同じ場所を通ることが多いので、そこに広告を入れることで刷り込まれる場合もありますね。僕は深見東州の強運と大金運は完全に刷り込まられています^_^

 

さて、そんなコマーシャルですが、何となく見た、というレベルで年間億単位のお金が使われているので、その効果をはかるのは超重要ですよね。缶コーヒーやカップ麺とかは、誰もが気軽に買いやすい商品なので、かけた金額と売り上げは直結しやすいと思いますよね。そんなことは無いんです。カップヌードルグータでは、同じ金額をかけても効果は異なります。カップヌードルは長年愛されてきた商品なので、新商品がでたら、コンビニやスーパーは商品を置きやすい、売れる可能性が高いから。

 

一方、グータはまだ知られてないので、新商品発売時、まず知られるために松本人志さんを起用し、長い間広告を使い続けました。でも、皆さんはコンビニにカップヌードルグータがあれば、どちらを買いますかね?若い男性は、たまにはグータでも買ってみるか、とトライはしますが、世の中の主婦は確実なカップヌードルとを買いますよね。それだけ、認知を取ることは大変であり、どれだけコマーシャルを使えばカップヌードルを抜けるか、抜けなくても、今日はグータにしようかという選択肢に選ばれるかどうかはわからないですよね。

 

そこでやるべきは定量評価。わかりやすいのは売り上げ。クレジットカードやポイントカード、QRコード決済など、年齢性別を登録するものやスーパーやコンビニのレジも年代性別を入れる機能もありますので、何時の何曜日にどの場所でどれだけ売れたかを情報として取れます。コマーシャルを流した時間や番組やタイミングも分かるので、テレビを見た世代と実際の売れ行きも測定することができます。売り上げだけでも要素を分解すれば、様々なことがわかりますので、定量評価は簡単にできます。こう言った分析は昔からできるのですが、代理店が認知の重要性をずっと説いていたために日本は分析力が乏しいと言われていますね。広告において。アメリカで最もセクシーな仕事はデータサイエンティスト、と言われたのは、もう5年以上前の話ですね。

 

売上以外にも分析できる要素はあり、コマーシャルを実施する前後でアンケートを取り、商品の認知されている割合や、利用意向、購入以降なども確認できます。「ビールと言って思い出すブランドは?」というアンケートで一番最初に思いつくブランド、2番目以降なのかで購入以降も変わりますので、アンケートの取り方も非常に大切です。そのようなものを集めたデータを活用することもできます。

 

更にブランドの印象やイメージを項目を分けて聞くことで、今はどう思われているか、何が足りないか、自分たちは誰に売ると良いか、これから誰に売ればよいかなどの調査もできます。

 

コマーシャルはそう言ったことを分析しまくって世に出ていますので、そう言った視点で見てみると面白いですね。