tigerdriver-91’s blog

東京に来た大阪人がつれづれなるままに書いたブログ

新庄剛志が閉鎖的な野球界を変えたワケ

阪神タイガースで活躍し、イチローと同じタイミングでメジャーにわたり、日本人初のメジャー四番打者を経験、帰国後、日本ハムファイターズスパイダーマンや戦隊モノのマスクを被るなどのド派手なパフォーマンス、引退試合は日本一を決めた試合という新庄剛志。 

 

新庄は伝統的な阪神タイガースではリストバンドを赤にする程度で比較的おとなしくすると決めていた、とのこと。そして、メジャーではユニフォームの着こなしを変えて目立とうとしたみたいだ。ユニフォームの胸元を大きく開け、胸に背番号を入れるファッションをして、メジャーリーガーから注目を集めるようになった。日本ハムファイターズでは、ドルチェアンドガッバーナのズボンをユニフォームメーカーに渡して、膝から下を少しだけ開くファッションを取り入れたりして、スタイリッシュなユニフォームを作ろうとしていた。

 

そこから、派手な格好やパフォーマンスをするのだが、それは、野球って楽しいもんだよ、というファンサービスを徹底的にしようと思ったからだ、とのこと。ただ、そんなことをすると、先輩たちは黙っていない。かなり怒られたようだけど、それよりもファンのことを思って続けたとのこと。 

 

そういった新庄の行動を見ていた後輩たちは新庄に憧れ、新庄の真似をするようになる。新庄が赤なら、青、黄色、緑、ピンク。。陽岱鋼は新庄のリスペクトも含め赤のリストバンドをつけていた。他球団にいた西岡剛も新庄へのリスペクトがあるらしい。今成談。

 

日本ハムファイターズは新庄の加入によって、ファンサービスはどんどん派手になる。野球以外の事でもこれだけ注目を集めることができる、ということを新庄が先頭を立って証明したんだと思う。野球は閉鎖的なものじゃなく、誰もが楽しめるエンタテイメントに昇華させたとおもう。選手が天井からゴンドラに乗って降りてくる、それはもう新庄しかできないでしょ!

 

因みに新庄がいなくなると、昔のようなパフォーマンスが減りましたね。これは残念だけど、12球団への影響は大きく、堅いセリーグでも、横浜球場は回が終わるたびにファンサービスをやってるような、面白い球場だなぁと思います。新庄剛志の功績は大きいと思いますね。

 

ここからは余談。。

 

一方で新庄は優しい面もあり、1.5軍のピッチャーには、悉く凡打をしていたようだ。それは、新庄が打つと、その人はまた二軍にいく。新庄は一打席凡退しても俺はレギュラーだから、という考え方。なので生涯打率は.250。納得。

 

ただ、チャンスの時は強かった。新庄はそういった場面だと集中しすぎて、記憶を失う、とのこと。なので、バッティングは人に教えられないとのこと。いつも意識していたのは、どんなボールでも芯で捉えること。それだけやっていたようだ。本当に天才だなぁと思う。