平成くん、さようなら

この本は作者の承認欲求を満たすための本と思いました。平成くんは作者の自己投影かなとすぐに思いました。ただ、その自己投影は作者が第三者にこう思われてるんだなぁ、という自己投影で、その誤解を解きたいために書いた小説に感じました。

 

作者も結構わかりやすい人だなぁ、と思い、アマゾンのレビューをみたところ、承認欲求に触れているコメントがほとんどない。現時点で19のレビューがあったのですが、純文学の是非、主人公の男女に対する感情移入をするかどうか、安楽死についてが多く、作者のファンが承認欲求があるんだよという事を暗に伝えているだけでした。「作者はきっと、主人公の男女のようなステキな人だと思う」くらいですかね、作者の承認欲求に触れていると感じたコメントは。

 

作者自身はテレビに出っぱなしなので、実際に小説を書く暇はあまりなかったのでは無いかなぁと思います。なのて、純文学として深さが無い、キャラ設定に感情移入が出来ないなどのコメントは想定内だったのでは無いかと思います。もしくは、これが作者渾身の小説で構想を何年もしていたのであれば、現在の忙しさから考えても、言い訳できるように、最近のトピックばかり上げて、最近書きましたよ感、ねりになったわけでなく、一気に書き上げましたよ感は出てると思います。多分、実際は一気に書いたんだろうと思いますが、作者ならそんな戦略もあるかな、と勘ぐります。

 

では、フラットに見て文学としてどうか、と聞かれると、個人的には苦役列車のような展開だなぁと思いました。僕は小説をあまり読まないので、純文学とは見たいな偉そうなことは言えないですが、村上春樹東野圭吾と比べると、もう少し伏線や深さは欲しいな、と思いました。因みに苦役列車のような、というのは、苦役列車の作家のキャラクターが面白かったので買ってみたのだが、内容は、まさに作者本人が主人公のように思えるストーリーとなっており、本人のキャラをイメージながら読む楽しさがありました。が、苦役列車がすごい小説?と言われると、必ずしもそうで無いかなーと思います。そう言う意味では羽田圭介の本も読んでみたいと思います。

 

あと内容は苦役列車より全然良いと思いました。自己投影できないと言う人もいましたが、自己投影して読む本でも無いし、作者のキャラをわかりながら読み進めることが楽しい作品では無いかと思います。個人的に、だから日本はズレているとか、戦争の本とかテレビに出る前から読んでいて、作者のことは結構好きでしたしね。

 

あと、個人的にはテレビで言ってるフレーズがいつ出てくるかな?と言う楽しみ方もありました。粘膜とか出てきて嬉しかったけど、「キスは唾液の交換」は絶対出てくるかなぁと思っただけに残念でしたね。

 

ちなみに気になったのは、すでに終わった発言。これは本人も気にしているんだろうなーと思いました。もしくは思わせたか。平成が終わり、新しい元号になり、作者はどのように心境の変化があるか、非常に楽しみです。作者としても基本的に良い作品と言う人も多いので、作品としての手応えはあったのでは無いでしょうか。なお、この小説で女性に興味があることを知らしめることも出来たので、もし今回のような作品を出すのであれば、恋愛して、結婚して、心境が変わった時の本でも読みたいと思います。どちらにしても、次回作が楽しみです。